誰にでも簡単に進められる、便利な「少額訴訟」手続き
各地の裁判所や被告(相手方)の出方などによって多少の差はありますが、一般的な「少額訴訟」の進め方は以下のようになります。
1:「少額訴訟」の提起=「少額訴訟」による裁判を求める書類を裁判所に提出します。
2:「訴状の審査」=通常訴訟と同様の審査に加え、「少額訴訟」特有の要件が審査されます。不備があれば、訂正や再提出を求められることに。
3:「被告へ訴状の送達」=たいてい審査の1~2週間後に、提出した訴状が被告に送達されます。そのさい、裁判所は原告に対する反論を記載した書面(答弁書)を提出するよううながします。
答弁書が提出されると原告へも送付され、原告は反論があればその旨の書面や証拠を再度提出。こうした事前の書類のやりとりによって双方の言い分や証拠はほぼ出そろい、とくに「少額訴訟」では1回の期日で裁判が終了するためこの作業がたいへん重要となるのです。
4:「裁判当日(口頭弁論期日)」=必要書類がそろってから2週間~1ヶ月程度で、裁判になります。裁判といってもひとつのテーブルに原告、被告、裁判官が座り、裁判官からの質問にそれぞれが答えていく簡易な形式。この間、約30分から1時間で、裁判は迅速に終了となるのです。